我が家の天井裏に出没していたネズミは、どうやらクマネズミという種類らしいとわかりました。ネズミを捕まえるには相手の性質をよく知ることが重要です。ここではクマネズミの一般的な性質や、体験から得た出没時間の傾向などをお話します。
クマネズミの姿・形
日本国内で身の回りに多く存在するネズミは、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミのおおよそ3種類だといわれています。
このうち郊外の家屋の天井などに住み着いている種類はクマネズミがほとんどで、見た目は次のような特徴があります。
- 体長：約15～25cm（尾を含めると30cmほど。ただし、普段は丸まった姿勢なので、半分ほどの長さに見える。）
- 体色：茶色～黒褐色。腹の部分だけ白い。
- その他：しっぽは体長よりも長いか同じくらいで細い。胴体も細身ですばしっこく、逃げ足が速い。
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| これがクマネズミだ（普段は両手を前に出して腰を丸めているので小さく見える） | 体を伸ばしてケージをかじるクマネズミ（胴体・しっぽとも15センチほどある） |
クマネズミの生態や行動のパターンとは
クマネズミの生態や行動パターンについて、一般に次のようなことがいわれています。
| 夜行性 | 主に夕方～深夜に活動し、暗い場所を好む |
|---|---|
| 高所を好む | 天井裏、屋根、柱を登るのが得意で、他のねずみよりも運動能力が高い |
| 慎重な性格 | 新しい環境や物に警戒心が強く、わなにかかりにくい |
| 雑食性 | 特に穀物や果物を好むが、昆虫なども食べる |
| 繁殖力が高い | 1年に5～6回出産し、1回の出産で5～8匹ほど生まれる |
| 屋内でも生息 | 野外のほか家屋の天井裏、ビルの壁の中、倉庫などに住み着く |
体験からわかったネズミの出没時間
これまでのわたしの実体験から、ネズミの出没時刻を整理してみました。
| 夕方 | 夜間 | 深夜 |
|---|---|---|
| 12月31日（19時30分） 1月2日（19時30分） |
2月23日（21時ごろ） ※捕獲時 |
1月3日（3時30分） 1月8日（3時30分） 1月11日（3時30分） 1月21日（1時30分） 1月25日（1時30分） 2月5日（1時30分） 2月14日（1時30分） |
ここからネズミ出没時間の法則性を探ってみると、活動のピークは深夜（1時30分～3時30分）であり、ほとんどがこの時間帯に集中していることがわかります。いっぽうで夕方（19時30分）から夜にかけても活動の兆候が記録されていますが、いずれにしても、ネズミは夜行性で、夕方から活動を始め、深夜から未明にかけて行動が活発化する傾向があることが読み取れます。
もしもネズミを監視するなら
以上のようなネズミの特徴を踏まえると、ネズミの被害を予防するのであれば、天井裏など高所への侵入経路をふさぐこと、エサとなる食品にネズミの手が届かないよう密閉すること、などがポイントになることがわかります。
また、カメラでネズミの行動を監視したり、ネズミ捕獲用のわなを設置するのであれば、深夜の1時30分～3時30分ごろを狙うのが効果的といえます。ただし、警戒心が強いネズミに対応するには、ネズミが行動を始める時間帯の前にカメラやわなを設置し、数日程度はそのまま様子をみて馴染ませるような配慮も必要になるかもしれません。
