ねずみの侵入経路を特定・封鎖する方法

「天井からカサカサ音がする」「台所に小さな黒いフンが……」
それはもしかすると「ネズミの侵入」かもしれません。

一度ネズミに住み着かれると、駆除しても再侵入されてしまう……そんな事態を防ぐには、侵入経路を見つけて封鎖することが最も重要です。

この記事では、わたしの体験を交えながら、具体的な侵入経路の見つけ方と対処法をわかりやすくご紹介します。

ネズミの侵入口を特定する

ネズミはわずか2〜3センチのすき間があれば侵入可能です。特に狙われやすいのが以下のような場所です。

●　屋根の軒下のすき間
→ 木材の継ぎ目や軒天が破れた場所、通気口などから進入するケース多数。

●　換気扇のすき間
→ 換気扇のフードが破れていると要注意。

●　エアコンの配管穴
→ パテの劣化ですき間が生まれやすい。

●　床下の通風口
→ 通風口に金網がない、または外れている場合のほか、基礎に亀裂がある場合も同様。

●　排水管や配線の引き込み口
→ 屋内外の接合部のすき間が狙われる。

●　開けっ放しの窓・勝手口・物置のすき間
→ 人間の気配がないと侵入しやすい。


繁茂した草木の進出でめくられて破損した軒天はネズミの侵入口となる。	外壁ボードの継ぎ目や通気口の金網が外れ、基礎に亀裂もある。	配電盤の内部を見ると、配線の引き込み口は大きな穴となっている。

これらの箇所が見つかった場合に、実際にネズミの侵入経路になっていないかどうか調査するためのポイントは次のとおりです。

●　木くず・断熱材の破片などの巣材やふんが落ちている場所はないか
●　壁や配管周辺の黒ずんだ汚れ（ラットサイン）はないか
●　夜間に物音や鳴き声がする場所はないか

侵入経路が特定できたら、いよいよ侵入口の封鎖に取りかかります。ネズミは強い歯で木材やプラスチックをかじって突破するため、封鎖にあたっては金属素材を使うことが基本です。