ありあわせの食材で料理をつくるとはいっても、いろいろな食材が少量ずつ残ってしまっている場合には、いったい何をつくればよいのか困ってしまうものです。
こうした場合に最適なのが、バラバラな食材でもおいしい料理としてまとめることができる「八宝菜」です。
八宝菜をつくるための食材
八宝菜にはさまざまな食材を使うことができますが、たとえば次のようなものが考えられます。
いずれも冷蔵庫の余り物でOKです。
以下は2~3人前の場合の分量を示しています。
具材
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エビ 生のエビなら殻を剥かなければなりませんが、むきえびの状態なら100g、4~5匹分くらいです。 |
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うずらの卵 6個くらい。水煮の缶詰ならば長期保存可でいつでも取り出せます。生の状態ならゆでておきます。 |
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豚肉 こま切れで100〜150gくらいです。 |
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にんじん 1/3本くらいを食べやすいサイズにカットします。 |
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白菜 約200g、3〜4枚分くらいです。 |
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しいたけ 2枚分くらい。乾燥しいたけや乾燥きくらげでも可能ですが、あらかじめ水で戻して使います。 |
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たけのこ 生のたけのこであれば皮を剥いて茹でてアク抜きすることが必要です。水煮したものなら50g程度。 |
調味料その他
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鶏ガラスープの素 小さじ2杯くらい。「味覇」(ウェイパー)や「創味シャンタン」のような中華調味料ならより本格的な味わいになります。 |
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しょうゆ 大さじ1杯くらいです。あまり多すぎるとしょっぱくなります。 |
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オイスターソース 大さじ1杯くらい。中華料理っぽいコクを出すことができます。 |
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片栗粉 大さじ1杯くらい。水に溶かしてとろみをつけるため使用します。 |
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水 具材を煮るのに200mlくらい、別に片栗粉を溶いてとろみをつけるには大さじ2杯くらいです。 |
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サラダ油 具材を炒めるのに大さじ1杯くらい。 |
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ごま油 最後に仕上げ用として少々。 |
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塩・こしょう 具材に下味をつけたり、最後に味を整えるために少々。 |
八宝菜のつくりかた
具材を炒める
まずは下ごしらえですが、野菜は食べやすい大きさに切り、豚肉やエビには軽く塩・こしょうを振って下味をつけるとよいでしょう。
その上で、フライパンまたは中華鍋にサラダ油を熱して豚肉を炒め、色が変わったらエビを投入してさらに炒めます。
にんじん、たけのこ、白菜、しいたけも火の通りにくい順に加えて軽く炒めます。
具材をよく煮る
水200mlに鶏ガラスープの素・しょうゆ・オイスターソースを入れて、中火で3~5分間くらいよく煮ます。
具材のなかで残っているうずらの卵もここで投入します。
味見をして味が薄いようであれば、塩・こしょうを加えます。ただし、だんだん煮詰まってフライパンの中の水分がなくなると、味も濃くなってきますので注意しましょう。
とろみをつけて最後に仕上げ
具材を煮ている間に、水大さじ1杯ほどに片栗粉を混ぜて、あらかじめ水溶き片栗粉をつくっておきます。
野菜に火が通ったら火を弱め、水溶き片栗粉を回し入れ、とろみが出るまで軽く混ぜ合わせます。
火を止めて、ごま油を少々、仕上げに回しかければ完成です!
八宝菜をつくる上でのポイントとは
具材があればかんたんにできる八宝菜ですが、もしも野菜のシャキシャキ感を残したいのなら、炒めすぎないように注意します。炒めた後に具材を煮る工程がありますので、火の通りはそれほど心配する必要はありません。
また、具材が多くなると味が薄まりやすいので、具材につけた下味とは別に、味見をするなかで塩・こしょうを適量投入して味を調整します。
八宝菜をメインディッシュとして食卓に提供するのもよいですが、ご飯にのせて「中華丼」にするのもおすすめの食べ方です。