ネズミを捕獲するのに最適なのが「かご式」のわなです。設置が簡単で信頼度も高いといえますが、場合によっては捕獲に失敗することもあります。そのような場合の対策についてもまとめてみました。
ネズミ捕獲に最適な「かご式」のわなとは
「かご型」のわなは、ネズミが中に入ると出られなくなる構造の捕獲器です。金属のメッシュでつくられていて、エサを使ってネズミを誘導し、内部のトリガーに触れると扉が閉まる仕組みです。
たとえば、次の資料はコメリ社製「ネズミ捕りカゴ 黒 大」の説明書ですが、金属製のかごの中にエサを吊るしておき、中に入ったネズミがエサを取ろうとした瞬間、バネの力で前扉が閉まり、ネズミが閉じ込められることがわかります。
株式会社コメリ(https://www.komeri.com/images/goods_pdf/020/057/62/2005762_1.pdf)より引用
このタイプのわなは道具不要でかんたんに設置ができ、洗浄して再利用することも可能ですし、なによりもネズミを生きたまま捕獲できるところに大きなメリットがあります。
ネズミをうまく捕獲できない理由
このような形式のわなを設置したものの、うまくネズミを捕獲することができない場合、次のような理由が考えられます。
ネズミの警戒心が強い
ネズミの中でも、特に屋根裏などを根城とするクマネズミは危険を察知する能力が高いため、一度わなに違和感を覚えると警戒し、わなに入ってくれなかったり、慎重にエサだけを取って逃げ去ることがあります。わなが水平ではない不安定な場所に置かれていたり、過度に人間のニオイが付いていたりする場合も、ネズミにとっては警戒対象となるようです。
トリガーが作動しにくい
わなの扉が閉まる仕組みがスムーズに動作しない場合、せっかくねずみが中に入っても、そのままエサだけを取って外に出てきてしまいます。たとえば、ネズミがエサを取ったときに、エサフックが固すぎて仕掛け棒からなかなか外れず、扉が閉まらなかったというケースです。エサがしっかり固定されていない場合にも、トリガーとなるはずのエサを取る衝撃が小さくなるため、仕組みが動作しない原因となり得ます。
エサの誘引力が低い
ネズミがすでにほかの場所で十分な食料を確保していた場合、わなの内部にエサがあったとしても、それほど執着せずにスルーされてしまうかもしれません。エサに新鮮さがなく、魅力的なニオイを発しなくなった場合も同様です。もとからネズミにとって好みでないエサを設置していた場合も考えられます。
「かご型」のわなを有効に活用するために
「かご型」のわなを有効に活用し、ネズミを確実に捕獲するためには、次のようなことに注意を払うとよいでしょう。
軽い力でも扉が閉まるかどうか確認しておく
ネズミが強く引っ張る必要があるようにエサをしっかり固定する
ネズミの警戒心を解くために数日間扉を開けたままで慣れさせる