背丈ほどの高さの本棚を組み立てよう(所要時間60分)

本棚 日曜大工

読書蔵書を整理するのに欠かせないアイテムといえば本棚です。

かつては大容量の本棚といえばスチールの製品が主流でしたが、現在では木製の組立型のもの、しかも上下がセパレートになっていて、部材一式を宅配しやすいものが主流になっています。

このような形式であれば、梱包時には高さ100センチくらいでも、組み立てれば人の背丈以上の180センチほどの高さになり、かなりの書籍を収容することが可能です。

本棚の組み立て方

それではアイリスの「コミックラック ハイタイプ」(CORK-1860)という本棚を組み立てていきます。

以下がその手順で、最初はなれないので組立終了まで1人で60分ほどかかりました。できれば2人がかりで組み立てることができれば、もっとスムーズに作業がはかどります。

部材を確認する

宅配便で送られてくるか、または店頭で購入した部材一式があれば、まずは梱包を解いて中身を確認します。
少なくとも「説明書」が同梱されているはずですが、その書面を見ながらパーツがそろっているか、今一度照合してみることが重要です。

ちなみに、「コミックラック ハイタイプ」(CORK-1860)は次の内容になっています。

天板✕1 底板✕1 固定棚板(大)✕1 固定棚板(小)✕2 可動棚板✕4 側面板(上段左)✕1 側面板(上段右)✕1 側面板(下段左)✕1 側面板(下段右)✕1 背板✕2 本体用ねじ✕20 締め付けドラム✕8 締め付けピン✕4 背板止め用ネジ✕12 背板止め✕12 転倒防止金具✕2 転倒防止金具本体ねじ✕2 転倒防止金具壁側ねじ✕2 可動板ピン✕16 目隠しキャップ✕12 目隠しシール✕8



側面板を組み立てる

まずは側面板の組み立てですが、こちらは上段右と下段右、上段左と下段左をそれぞれジョイントする必要があります。

写真にあるように、締め付けピン2本と締め付けドラム2個を使って上下をジョイントしますが、ピンは側板にあらかじめ開けられている穴に差し込むだけです。
その後で締め付けドラムの十文字になっている切れ込みにドライバーを入れて、ピンがしっかりと固定されるように回します。
その際、ドライバーを135度から180度くらいまで回すのですが、慣れていないと感覚がわからず難しいこともあります。説明書を熟読して、間違いのないようにしましょう。



固定棚板を取り付ける

完成時に本を置くことになる棚は、固定棚と可動棚にわかれています。固定棚は本棚全体としての強度やバランスを維持するために文字通り動かすことのできない棚、可動棚は利用する人が一定の範囲内で自由に位置を上下させることができる棚です。

前の工程で左右ともに上下の側面板がつながりましたので、これら左右の側面板の間に固定棚を取り付けます。

ちなみに、固定棚板は3つありますので、側面板の片側に切ってある溝と、固定棚板に切ってある溝の位置が一致するように注意しながら、プラスドライバーを使って本体用ねじで止めます。



背板を取り付ける

次に背板の取り付けをします。背板は木目のイメージが印刷されている化粧面が表側を向くようにします。側面板に切ってある溝にしっかりはまるように、垂直に差し込んで、さらに最後には中央の固定棚板の溝にもはまるようにします。
上段の背板と下段の背板、それぞれ同様の手順で取り付けます。


天板・底板を取り付ける

天板と底板を側面板の間に取り付けます。
この作業も余っている本体用ねじをそれぞれの板のくぼみに入れて、ドライバーを回して板がしっかりと固定されるようにします。
天板・底板どちらも溝が切ってありますので、この溝が背板にうまくはまるように注意すると、作業がスムーズです。


背板止めとキャップの取り付け

説明書にしたがって、背面板の裏側に一定の間隔で背板止めを取り付けます。
この作業には本体用ねじと比較するとかなり小さい背板止め用ねじを使用します。
ふつうのねじと異なり、斜め45度方向にねじを締めることになりますので、かなりとまどいますが、このパーツがあると本棚の安定性が大幅に上昇しますので、かならず取り付けるべきです。

さらに固定棚板をねじ止めした部分がむき出しの状態ですので、目隠しキャップでふたをして美観を整えます。

最後に可動棚板を任意の場所に取り付ければ完成です。



本棚を組み立ててみて

この本棚を組み立ててみて、締め付けドラムと締め付けピンの噛み合わせなど、やや苦労させられる部分もありましたが、おおむねスムーズに作業が進んだのではないかと思います。

ただし、部材一式の梱包された状態の重量が20キロ近くあり、ひとりで工具を片手に組み立て作業をするのは、体力的な面できついというのは事実です。

重量がさらに軽い類似品もないわけではないのですが、軽い製品は逆に本を積載したときの耐荷重の面で不安があります。そうした意味ではぎりぎり機能性と組み立ての容易さのバランスが取れている製品なのではないかというのが私の評価です。

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