ケレップ交換で蛇口の水漏れを修理

洗面所 日曜大工

水道の蛇口からポタポタと水滴が漏れる、蛇口を閉じても水が止まりにくい、などの症状は経年劣化した住宅ではよくある話です。
こうした場合にプロの水道業者を手配するのもよいですが、かなりの高額請求となることもあり、できれば自力でどうにか修理したいものです。
そこで蛇口の内部にあるパッキン、いわゆるケレップ、水栓コマを交換する手順をご紹介します。

用意するもの

ケレップ交換のために用意するものとして、次のようなものが挙げられます。

ケレップ 交換用ケレップ
ホームセンターで1袋200~300円程度で販売しています。家庭用であれば、通常は「呼び13水栓用、直径15mm」というサイズのものです。
工具 工具
プラスドライバー、マイナスドライバーまたは錐、モンキーレンチまたはスパナがあればOKです。

ケレップ交換の手順

止水栓 止水栓を閉鎖する
屋外にある水道の元栓(メーターボックスの中など)を必ず閉めます。家のどこかの蛇口を回して、水が出なくなることを確認します。
カバーを開ける キャップを外す
蛇口上部には赤(温水)、青(冷水)のキャップが付いているのがふつうです。キャップの一部に切り欠けがあるので、ここに錐などを突っ込んでキャップを持ち上げます。
ネジを回す ネジをゆるめる
キャップを外すとプラスねじが奥に隠れていますので、プラスドライバーを回してねじをゆるめます。
ハンドル ハンドルを外す
ねじがゆるんだら、水道の取っ手の部分に当たるハンドルを上に引き上げると、そのまま外れます。このときねじをなくさないように注意してください。
カバーナット カバーナットを外す
ハンドルを外すと現れる金属のカバーナットを、スパナやモンキーレンチを左に回して外します。
スピンドル ケレップをスピンドルごと取り外し交換する
金属のスピンドル(軸)を手で引っこ抜くと、先端にケレップが付いていますので、新しいものに交換した上で、これまでとは逆の手順で元に戻せば完成です。

ケレップ交換をするに当たっての注意事項

おいしいケレップ交換は自宅でもかんたんにできるものですが、いくつか注意しなければならないことがあります。

止水を必ず行う

意外と忘れがちなのが、止水栓を閉鎖して、家庭内の水道を完全に止めることです。
もしも水を止めずに作業すると、作業中に水が噴き出して、洗面所や台所の周辺が水浸しになってしまいます。

ケレップのサイズを確認する

ケレップには呼び13(家庭の水栓用)と呼び20(太めの水栓)の異なるサイズがあります。取り外した古い部品と同じサイズを選ぶのが原則ですが、さきにも記したように、一般的には「呼び13水栓用、直径15mm」とあるほうを選びます。間違った部品を選ぶと作業ができません。

水栓を破損させない

長年にわたってメンテナンスしていない水栓の場合、水アカなどの汚れが溜まって金属部分が固くなってしまっていることがあります。スパナなどで無理にねじると水栓自体を破損することがありますので、固くて回らない場合は潤滑剤をスプレーするなど、力を入れすぎないようにしましょう。

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