夏を控えて野菜のおいしい季節となってきましたが、そのおいしさを引き立てるのがドレッシングです。
スーパーマーケットなどに出向けば多種多様なドレッシングが棚に並んでいますが、昨今の物価高のなか、かなり気軽には手が出せない価格になってしまっているのは残念です。
そこで今回は、自宅でも安価で手軽にできるドレッシングの調合にチャレンジしてみたいと思います。
酸味すっきり、基本のフレンチドレッシングのつくり方
サラダの定番といえばフレンチドレッシングですが、調合の分量さえ間違わなければ、自宅でもあんがいかんたんに作れるものです。
材料(約2人分)
酢:大さじ1(米酢・穀物酢・ワインビネガーなど)
サラダ油(またはオリーブオイル):大さじ2
塩:ひとつまみ
こしょう:少々



作り方
ボウルに上記の分量の酢、塩、こしょうを入れてよく混ぜる。
たったこれだけです。ちなみに、オイルを少しずつ加えながら混ぜると、成分が分離しにくくなります。
変わり種、和風玉ねぎドレッシング
ごはんにもよく合う和風スタイルのドレッシングをつくることもできます。
材料
玉ねぎ(すりおろし):大さじ2
しょうゆ:大さじ1
酢:大さじ1
サラダ油:大さじ2
砂糖:小さじ1
こしょう:少々






作り方
玉ねぎ、しょうゆ、酢、サラダ油、砂糖、こしょうをすべて混ぜるだけです。
少し時間をおくと味がなじんでよりおいしくなります。
清潔な保存容器で冷蔵保存すれば、2〜3日程度は美味しく食べられますが、玉ねぎ入りのため早めに使い切ったほうがよいでしょう。
番外編、マヨネーズのつくり方
ドレッシングだけではなく、実はマヨネーズも自宅で簡単に手作りすることができます。基本の材料は卵・油・酢・塩だけですので、合成保存料フリーの新鮮な味わいが楽しめます。
材料(できあがり200mlとして)
卵黄:1個分(Lサイズ)
酢:大さじ1
サラダ油:150ml
塩:小さじ1/3




作り方
ボウルに卵黄・塩・酢を入れてよく混ぜる。
油を少しずつ(数滴ずつ)加えながら、よく混ぜ続ける。
粘り気がでてきたら、少しずつ加える量を増やす。
なお、油は必ず少しずつ入れるのがポイントで、一気に加えると分離してしまいます。
自宅でドレッシングをつくるる際の注意
自宅でドレッシングをつくる際に、ぜひとも注意しておきたい事項がいくつかあります。
衛生管理は徹底する
飲食店などとは違って、自宅の場合は衛生管理もおろそかになりがちです。
手洗いの励行に加え、まな板や調理台も熱湯消毒やアルコール拭きをするなどして、清潔な器具と容器を使いましょう。
特に、玉ねぎなどの生野菜などと一緒に作業する場合は、汚染されたものからまだ汚染されていないものへと汚染が広がる現象、いわゆる交差汚染に注意が必要です。
保存期間は短めに設定
ここでご紹介したドレッシングは、いずれも保存料を使っていませんいので、冷蔵で1〜3日以内をめやすに早めに使い切ることがたいせつです。
玉ねぎ入りのような調味料以外に野菜がまじったドレッシングは傷みやすく、臭いや濁りがでたら、残念ですが廃棄するほかはありません。
特に、手作りマヨネーズは生卵を使いますので、冷蔵保存は厳守ですぐに使い切るようにします。
小さなこどもや高齢者が食べる場合は、加熱済みの食材を使うか、いっそ手づくりにこだわらずに市販の衛生的な製品を使うことを考えたほうがよいでしょう。
分離や味の濃さに注意する
油と酢は乳化といって、ドレッシングのなかで一時的に混ざり合っている状態ですが、時間が経過すると分離してしまいます。
したがって、使用前にはよく振って混ぜ直すことが重要です。
また、手づくりドレッシングは市販の製品よりも調整が利く反面、酢や塩をつい入れすぎてしまうこともあります。ちょっとした分量の違いで味わいがかなり変わってしまいますので、調整も慎重に行うとよいでしょう。