捕獲したねずみを観察してわかった意外な行動

飛び跳ねるネズミ ネズミ

天井裏であばれていたネズミをようやく捕まえることに成功しました。今回は、捕獲したネズミを観察してわかった、彼らの驚くべき行動と能力についてご紹介します。

「ネズミ」といえば、ただの害獣と思われがちですが、じっくり観察してみると、意外なほどに賢さと身体能力に満ちた生き物であることがわかります。

エサに夢中、でも人間の気配を感じると豹変

種を食べるネズミわたしは、ネズミがあばれていた天井裏にかご型のわなをしかけ、ネズミが中のエサに食いつくのを待っていました。

深夜になって、エサを目当てにかごの中に入ったネズミは、人の姿が見えないときは、夢中でエサをむしゃむしゃと食べ続けました。まるで長い間、何も食べていなかったかのような勢いです。

しかし、背後に人の気配を感じると、一瞬「はっ」と驚いたような表情を浮かべて、急に動きを止めてしまいました。その様子は、まるで何かを考え込んでいるかのようです。

驚いたねずみが見せる「ストレス行動」

人の姿を見て驚いたねずみは、だいたい次のようなストレス反応を見せます。

その場で固まってしばらく動かない
体をブルブル震わせる
歯をガタガタと鳴らす

これらの行動は、おそらくネズミにとっての「恐怖」や「警戒心」の現れ。身の危険を察知したときに取る典型的な反応のようです。

身づくろいと脱走準備

ストレス反応のあと、ねずみは次のような行動に移ります:

両手で顔をぬぐう
後ろ足で体を掻く
体を伸ばす(ウォーミングアップ)

これらは、まるで一種のリセット行動のようでもあり、気持ちを落ち着かせてから次の行動、すなわちかごからの脱走に備えているようです。

逃げる手段は「すき間」と「力技」

ねずみはわなからの脱走を試みるとき、こんな行動を見せました。

金網の隙間に鼻先を差し入れ、すき間の広さをチェックする
すき間に頭が通れば、そのまま前進して胴体もすり抜けて脱出する
金網の底を両手で掘るしぐさをする(地面にトンネルを掘って逃げるつもりか)
金網を前歯で噛み切ろうとする

このような行動から、ネズミがかなり賢く、かつしぶとい生き物であることがよくわかります。

アクロバティックな動きのネズミ 金網をかじるネズミ
アクロバティックな動きで出口に取り付くネズミ すき間に鼻先を差し入れ金網をかじるネズミ

意外な身体能力!ネズミのジャンプ力

観察していて気づいたのは、ネズミの後ろ足は、前足(両手)に比べてかなり大きく、非常に発達しているということです。これにより、小さな見た目以上の跳躍力を持ち、逃げるときは驚くほどのスピードで走っていきます。

「あっ」と思ったときにはもう遅く、柱や梁を伝ってもう見えなくなるレベルの速さです。屋外で逃げられてしまった場合、素手で再び捕まえるのはほぼ不可能といえるでしょう。

ねずみを観察するときの注意

最後に重要なことを一つ。

ネズミは屋内・屋外を問わず、不衛生な場所であってもいつも平気で移動しています。また、門歯が発達しており、何でも力強くかじる特性があります。

ケガや病気を避けるため、ネズミを素手で触れるのは絶対に避け、厚手の手袋を着用するなどの配慮が必要です。

わたしは素手でネズミの体を触ってしまったせいで、後日ひどい悪寒に悩まされました……。

まとめ

ねずみの行動をじっくり観察してみると、次のような特徴が見えてきました。

人間の気配に敏感で、ストレス反応を示す
身づくろいなどの行動で気持ちを切り替える
逃げるときは「すき間」「掘る」「噛む」など、あらゆる手段を使う
後ろ足が発達しており、跳躍力・スピードともに高い
素手で触るのは危険!衛生面にも要注意

わなにかけた後も油断せず、観察を通じて行動パターンを知ることは、ネズミ対策の有力な武器になります。
ぜひ、皆さんのねずみ対策にもお役立てください。

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