レジャー施設豊富でアクセスのよい神鍋高原の別荘地探訪

神鍋高原別荘地 別荘地

神鍋高原は、兵庫県北部の神鍋山の麓に広がる高原地帯で、関西屈指の高原リゾート地として知られます。四季折々の自然とアウトドアを満喫できるこのエリアには、さまざまな別荘地が点在しています。

実際に神鍋高原の別荘地を訪れてみた印象とともに、このエリアの中古別荘の価格帯や環境、生活などについてレビューします。

神鍋高原の自然環境やエリアの特色

神鍋高原の別荘地は、具体的な地名でいえば豊岡市日高町栃本、日高町名色あたりの丘陵地帯です。

貴重な地質遺産が残る山陰海岸ジオパーク内に位置し、標高469.5メートルの神鍋山を中心とした、山々に囲まれた自然豊かな環境です。

四季を通じてアウトドアレジャーが充実していますが、特に冬場のスキー、夏のキャンプやトレッキングは人気があります。

神鍋高原の観光地や施設

兵庫県立全但ドーム

アップかんなべ 神鍋山周辺に広がるスキー場。コースバリエーションが豊富で初心者、初級・中級者から楽しめるゆとりのあるゲレンデが特徴で、キッズパークがあるので家族で来ても安心です。

兵庫県立但馬ドーム グッドデザイン受賞の特色ある外観の県立スポーツ施設です。敷地内には最大収容人員9,700人の全天候型ドームや屋外グラウンドがあります。グラウンドゴルフや写真展などのイベントも随時開催されています。

八反の滝 神鍋高原の別荘地帯にある落差約24メートルの滝です。雪解けの時期に清冽な水が流れこみ、滝壺は神秘的なエメラルドブルーの色をしています。駐車場脇に展望台がありますが、散策路を通って滝の近くまで行くこともできます。

植村直己冒険館 地元出身で国民栄誉賞を受賞した世界的な冒険家・植村直己の偉業を顕彰するため建てられた資料館。北極点単独犬ゾリ到達を成功させた際の装備品や写真、映像などが展示されています。

道の駅神鍋高原 国道482号にある道の駅で、神鍋山とスキー場を一望する展望台があります。敷地内には「神鍋温泉ゆとろぎ」も併設され、露天風呂やサウナ、ジェット風呂でくつろぎの時間を過ごせます。

無料の高速道路に近い神鍋高原の交通アクセス

神鍋高原の別荘地へのアクセスですが、マイカーであれば大阪・神戸から約2時間〜2.5時間、姫路からは約1時間20分ほどです。無料で通行できる高速道路・北近畿豊岡自動車道の日高神鍋高原インターチェンジから国道482号を通って移動します。

公共交通機関を利用する場合は、JR山陰本線「江原駅」で下車した後、全但バス「神鍋高原線」で20分~30分ほどで現地に到着します。スキー場行きの需要があることから、公共交通機関だけでもアクセスできる点は、神鍋高原別荘地の大きなメリットといえるでしょう。

現地写真にみる神鍋高原の別荘地の特徴

以下は3月に別荘地「ビラニュー神鍋」を訪れた際の写真です。これらの写真をもとに神鍋高原の別荘地の特徴を見ていきます。

舗装された別荘地の道路
国道から別荘地内へ舗装された道路が接続しています。広い場所では4メートルほどの幅員はありそうです。側溝や街路灯、消火栓なども整備されているのはポイントが高いといえます。

アップダウンの多い別荘地の地形
神鍋高原の別荘地は地形的にアップダウンが多く、それぞれの分譲区画も傾斜地割合が高いのではないかと思われます。道路は舗装されているため、クロスカントリーモデルの車ではなくても移動は容易です。

平坦地もある別荘地
別荘地内には平坦な区画もあるようです。駐車場や庭を造成するのであれば、平坦地の割合が高いほうが容易です。

基礎の高い豪雪地帯の別荘
神鍋高原は積雪地帯のため、基礎高が1メートル以上もある建物や、懸崖造りのように傾斜地から外側にウッドデッキテラスが張り出した高い柱のある建物がみられます。

神鍋高原の別荘地の価格帯

神鍋高原のなかには、大規模な別荘地としては「神鍋グリーンハイツ」「ビラニュー神鍋」、そのほかにも周辺に小規模な別荘地がいくつかあります。

神鍋高原の別荘地の価格帯ですが、土地・中古建物つきの取引でおよそ300万円から500万円がメジャーといえます。まれに100万円台の格安物件も出るようです。

敷地面積も市街地の分譲地などよりも大きな300平方メートルかそれ以上が主ですが、傾斜地割合が高いため、実際に宅地として利用できる面積は限られる可能性があります。

参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」(https://www.reinfolib.mlit.go.jp/

管理費については、分譲地に建物が既に建っているかどうか、また敷地の面積の大きさによっても異なるようですが、2万円台から4万円台後半くらいで、除雪や除草の手間を考えれば、比較的よく管理されているのではないでしょうか。

神鍋高原の別荘地のメリット・デメリット

神鍋高原は景観にめぐまれ(ただし、別荘地内は高低差や樹木のために神鍋山の眺望が限られます)、レジャー施設も多い上に、高速道路やバスで他の都市への移動が可能であるなど、交通アクセスも良好です。

中古物件の別荘価格は比較的安価抑えられていますし、管理体制も良好ですので、定住者も少なくないようです。

神鍋高原別荘地至近のコンビニエンスストア

ただし、徒歩圏内で生活必需品が買えるのは写真のコンビニエンスストア1軒くらいと、日常の買い物や医療面では不便で、車で15分ほど離れた江原駅の付近まで出なければなりません。公共交通機関があるとはいうものの、車移動が前提の環境ですので、マイカーを持っていること、なおかつ冬季はスタッドレスタイヤへの履き替えが必須となることが前提となります。

これらを踏まえた神鍋高原の別荘地の評価は次の表のとおりです。

項目 評価 解説
自然環境 ★★★★ 神鍋山の景観とレジャー施設の豊富さ
交通アクセス ★★★★ 高速道路・路線バスでのアクセスが確保されている
不動産価格 ★★★★ 土地・建物・管理費含めてリーズナブルなほう
定住可能性 ★★★☆☆ 積雪地帯だが管理は良好。ただし周辺店舗は少なくマイカー必須。