田園風景が広がる福知山市三和町菟原下の別荘地:周辺環境や価格帯、メリット・デメリットを検証

菟原下の別荘地 別荘地

福知山市三和町菟原下地区は、京都府北部の自然あふれる田園地域で、恵まれた環境の中に別荘が点在しています。マイカーがあれば国道9号や国道173号を通じて福知山市の市街地や京都・大阪方面へもアクセスでき、定住する人も少なくありません。

菟原下地区の自然や交通アクセス

「明智光秀が開いた城下町」として知られる福知山市は、京都府の北部のなかでも中心的な都市で、JR山陰本線・福知山線、丹鉄宮福線、舞鶴若狭自動車道といった交通インフラに恵まれています。

三和町菟原下地区は、市内でも南部の兵庫県丹波篠山市と境界を接するあたりに位置します。土師川沿いに水田と既存の集落が開けており、周囲には鹿倉山をはじめとする低い山並みが広がります。

このあたりにはかつて京都市街に至る京街道が通っており、現在はルートを変えて国道9号となっています。国道9号は菟原下の10キロほど東で国道173号と交差し、国道173号を南下すれば大阪に出ることができます。京都縦貫自動車道の京丹波みずほインターチェンジもこの交差点付近にあります。

公共交通については京都交通バス三和線を使えば30分でJR・丹鉄「福知山駅」まで移動が可能です。以前はより京都に近いJR「園部駅」行きのバスもありましたが、不採算路線として廃止されました。

菟原下の別荘地のようす(現地写真)

緑が丘別荘地入口
菟原下の丹波篠山市寄りにある緑が丘別荘地の入口。アクセス道路が2車線の府道に面しているのはポイントが高い。

別荘地入口の坂道
別荘地に入ると舗装された急な坂道がある。大型車も通れるが、冬季の積雪時は移動が制約されるかもしれない。

別荘地内の貯水槽
別荘地内には貯水槽があるので生活用水は確保できている。ただし、沢水を利用するため大雨の後などに濁りが発生するとのこと。

別荘地内の風景
別荘地内は舗装道路、側溝、街路灯などが整備されている。ログハウスやハウスメーカーの住宅など15軒ほどが建ち、半数くらい定住している。

菟原下の中古別荘の価格帯

三和町菟原下の中古別荘の価格帯ですが、100万円を切る格安物件もまれにあるものの、200万円台から300万円台が標準的です。なかには1千万円を超える取引もあり、築年数や面積、美観など個別の物件しだいといったところでしょう。最近では敷地面積がおよそ5千平方メートルで1億円を超える豪華別荘物件が登場し、youtubeなどで話題となりました。

管理費については、写真の緑が丘別荘地であれば、土地のみ所有か建築済みかによって異なり、年間で1万円から2万円となります。

菟原下の別荘購入のメリット・デメリット

雪が積もった別荘地

福知山市は京都府北部でも中心的な地方都市ですが、菟原下地区は自然豊かな環境であり、マイカーでのアクセスも良好です。200万円台〜300万円台といった手頃な水準の別荘がある一方で、1億円超の豪邸まであるなど、価格面で条件にあわせた豊富な選択肢が用意されているのもポイントです。

一方、別荘地からバス停までの距離は徒歩で20分以上となり、バスが使えるとはいっても、基本はマイカーを前提としたライフスタイルとなる点はデメリットです。また、冬季は積雪がみられ、年によっては30センチメートルを超える積雪量となるため、特に将来の定住を視野に入れる場合には、断熱リフォームやスタッドレスタイヤの準備などが必要となります。ほかにも、生活用水として沢水を利用している場合には、水質の関係から飲用水を別に用意しなければならないことがデメリットとして挙げられます。

これらを踏まえた評価としては次のとおりです。

項目 評価 解説
自然環境 ★★★☆☆ 土師川、鹿倉山と田園風景
交通アクセス ★★★☆☆ 高速道路や国道があり、バスで駅まで行ける。ただし、バス停までは距離がある
不動産価格 ★★★★ 全般に安価だが、格安物件から豪邸まで選択肢が広い
定住可能性 ★★★★ 生活インフラは整っているが、冬場は積雪がある